タプルとは
複数の要素をまとめれるシーケンス型のひとつで、前回のリストとの最大の違いは要素の追加や削除を行えないimmutable(イミュータブル)である事です。
タプルの使いどころは
タプルは要素の順番や内容に変更がない要素に利用します。
例えば、平日(月,火,水,木,金)は順番も要素も変わる事はありません。リストを使用しているとコードの書き間違え等で要素が変わったり変更が行われた際に気づきにくいですが、タプルを使用していると、そのようなコードミスがあった際はエラーが発生しますので、ミスに気が付きやすいのです。
勿論上記は使いどころの一例に過ぎず、他にもタプルはリストよりも少し処理が早い特徴等もあります。
タプルを作成してみよう
実際にタプルを見てみて、タプルについて学んでいきましょう。
基本的な内容は前回のリストと同等なので、このページでは主にリストとの違いに着目して、解説していきます。
tuple = ("みかん","スイカ","メロン") print(tuple)
タプルは( )内で要素を「,」で区切って利用します。リストは[ ] で囲ってましたので、間違えないように気を付けましょう。
実は( )で囲っているからタプルってわけではない
余談的な話ですが、タプルと関数やメソッドは( )を使うので、初学者等はややこしく感じるかもしれない。
しかし、タプルは実は( )を使わなくてもいいんです。
tuple = "みかん","スイカ","メロン" print(tuple)
出力結果が同じですね、タプルは( )で囲んでいるからタプルなのではなく、要素を「,」で区切っているからタプルと認識するのがいいです。
ちなみに要素が一つのタプルを作る場合
と記述します。
タプルの要素を取得する
タプルの要素の方法はリストと同じです。
ここでは復習の意味を兼ねて、問題形式でタプルの取得した値を考えてみましょう
間違えたら、前回のリストのページを参考にしてください。
問1:インデックス指定
tuple = ("a","b","c","d","e") print(tuple[3])
- 答えを見る
- A: d(インデックス指定の3はdです)
問2:スライス構文
tuple = ("a","b","c","d","e") print(tuple[1:3])
- 答えを見る
- A : ( ‘b’ , ‘c’ )
タプルで出来ること
タプルで出来ることは他にもあります。リストで出てきたsortedでソートをする事や、tupel()というタプルを作成する組み込み関数を使用してタプルを作成する方法等々。
ただ、入門編でのタプルは終了です。
後はループ処理と組み合わせて使用したり、組み込み関数と合わせて要素を数えたり等、応用編で説明を行います。
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